法務未経験者にピッタリ Legal Learning活用で教育スピードを大幅に向上
経営管理本部 総務グループ 川野 雄登 様
「デジタルの民主化」を掲げ、大企業のDX推進を支援するSaaS企業、株式会社ドリーム・アーツ。同社は新たに法務担当となった社員の教育に役立てることなどを目的に、オンライン法務学習支援サービス「Legal Learning」を導入しました。同社の北山様、川野様に導入の経緯や活用のポイントを聞きました。
POINT
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経営管理本部所属の2名が法務業務を兼務 上場に伴い増員
‐貴社の事業内容について教えてください。
経営管理本部 総務グループ マネージャー 北山 裕介 様
北山様 当社は大企業のDX推進を支援するSaaS企業です。webデータベースとワークフロー機能を備えたノーコード開発プラットフォーム「SmartDB(スマートデービー)」が主力製品で、業種・業界を問わず幅広い企業に導入していただいております。その他にも、流通・小売業向けの本部-店舗間コミュニケーションツール「Shopらん」、社内ポータル「InsuiteX」などを展開しています。
‐経営管理本部の業務内容や法務部門の組織体制を教えてください。
北山様 経営管理本部には、本部長の下に総務グループ3名、経理グループ8名の計11名が在籍しています。法務業務は私と川野を含む総務グループのメンバーが、総務業務と兼務する形で対応しています。総務グループ内の明確な業務分担はなく、臨機応変に対応しています。当初は私1人で法務業務を担当していましたが、東京証券取引所グロース市場への上場に伴い、管理体制の一層の強化が求められる状況になりました。人員強化を図ることとなり、川野を抜擢しました。
川野様 私は今年の8月に総務グループに異動しました。それまでは「Shopらん」の営業やパートナービジネスの立ち上げを担当していました。営業担当時代から契約書の締結や約款の作成など法務業務との接点が多く、ゆくゆくは管理部門での業務に携わってみたいという気持ちもあったため、ポジティブな異動でした。とはいえ、突然だったため、不安があったのも事実です。
人員増に伴う教育ツールとしてLegal Learningを導入
‐Legal Learningを導入された理由や、導入以前の課題感について教えてください。
北山様 もともと弊社ではAIレビューサービス「LegalForce」を活用しています。Legal Learningを知ったのは、カスタマーサクセス担当の方との定期面談の際に、紹介を受けたことがきっかけです。その後、川野の総務グループへの異動が決まり、配属までに2~3週間ほどしか準備期間がなく、どのように教育するかが課題となりました。これまで法務業務は私1名で行っていたため、ナレッジをまとめておらず、このままでは口頭ベースのOJTしかできない状況でした。教育環境の整備は以前から課題として認識はしていたものの、日々の業務も多く、対応が後回しになっていました。法務に特化した教育ツールは珍しいと思い、Legal Learningの導入を決めました。
初学者にも経験者にも分かりやすいコンテンツが充実
– Legal Learningを活用する際の流れを教えて下さい。
経営管理本部 総務グループ 川野 雄登 様
川野様 私は法務業務未経験で配属されたので、「契約書とは」の講義から学んで基礎を固めています。また、扱う契約類型があらかじめ分かっている場合には、予習として当該テーマの動画を視聴します。基礎的な部分を動画で学んだ上で業務に取り組むことで、理解が深まるスピードも早いですし、会社特有のチェックポイントを習得することに注力することができています。動画の最後には小テストがあるので復習までできる点もありがたいです。
「契約書とは」基礎講座
– Legal Learningで特に気に入っているコンテンツはありますか。
北山様 私は「法改正ステーション」をよく見ています。企業法務に関する法改正が網羅されているので、ざっと見ながら自社のビジネスに関わりが深いと思われるテーマはじっくりと勉強しています。その他にも、「一般条項の知識」の講座を見て、これまでに自分が実務経験で培ってきた知識、理解が間違っていないかを確認する目的で役立てています。
法改正ステーション
– Legal Learningを導入し、どのような効果を実感していますか。
北山様 新人教育の業務負荷を分散することができたことが良かったです。元々、一人法務だったので、今まで行ってきた業務と並行して、自身で育成も担当する必要がありました。ツールに頼るべき部分と自分が教えるべき部分を分けられるようになり、基礎的な知識はLegal Learningで勉強し、実務的な深いポイントを教えるという風にメリハリをつけることができるようになりました。
川野様 基礎的な知識を体系的に身につけることができました。新しく法務という領域に来て、そもそも「何を知っているべきなのか」「どこまで勉強すべきなのか」が分かりませんでした。Legal Learningは、これらが網羅的に理解できるのですごく助かっています。Legal Learningで基礎を固めたことで北山への質問の質も高まりましたし、これからの自分の血肉となると思います。
また、書籍だと難しい用語が使われていて進まないことも多いですが、Legal Learningの動画は講師の方が語りかけるように解説してくれますし、気をつけるべきポイントを強調してくれるので本を読むより何倍も内容が頭に入ります。
Legal Learningは法務未経験者の基礎固めにピッタリ
‐Legal Learningをどのような企業にすすめたいですか。
北山様 中小企業やスタートアップ企業に広くおすすめしたいです。法務業務の経験者を中途採用で確保するのは難しく、大企業でない限り、当社のように未経験者を交えて兼務で対応するのが現実でしょう。中小企業やスタートアップ企業では未経験のメンバーをどのように教育、マネジメントすれば良いか分からないケースも多いかと思いますが、Legal Learningがあれば企業法務の基礎知識がきちんと身につきます。ツールを上手に活用することは、人手不足の企業法務において非常に大切だと考えます。
‐今後のLegal Learningに期待したい点があれば教えてください。
川野様 コンテンツが網羅的に揃っていて嬉しい反面、数が非常に多く、使い始めのころはどれから学べばよいか迷うタイミングもありました。企業規模や業種、習熟度ごとに、優先して学ぶべきコンテンツをおすすめしてくれるような機能があれば、さらに使いやすくなる気がしますね。先日「ビジネス実務法務検定」の試験を受けたのですが、その勉強にもLegal Learningが役立ち、コンテンツの幅の広さがありがたかったです。
(取材日:2024年11月)